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 LONGYという名は、ミャンマーで日常的に着用されている伝統的な民族衣装ロンジー(Longyi)を由来としています。

 現代も老若男女、90%以上の人々が普段着として身に付けている腰巻き型のスカートで、1枚の輪状に縫った布を巻きつけるシンプルなカタチであり、色や柄や素材、決まったパターンの中でそれぞれが個性を出す様は、好みのテキスタイルデザインを彩りやアートとして捉え、日常生活に取り入れて楽しむ様にも近しいと考えています。また、国土のほとんどが熱帯か亜熱帯に属し、年間を通して暑く雨量も多い気候柄、風通しのよいロンジーを着用し、足下は基本的に皆サンダル履き。男女ともに軽やかなスカートとサンダルで、颯爽と歩く姿、印象は、より自由を求めるこれからの日本社会にもマッチする価値観だと考えています。

 シンプルで普遍的なモノやコトに、色やデザインでライフスタイルに彩りを、そしていちどきりの人生、重たい鎧を脱ぎ捨てて颯爽と時を駆け抜けるヒトやコトを応援したい。そんな考えから、この新しいプロジェクトをLONGYという名前とともにスタートすることにしました。

 清澄白河に新しく建設したアートギャラリーは、その考え全てを集約したコミュニティとして位置付けています。現代アートとコーヒーカルチャーが根づく清澄白河の地、そして、ビルの屋上という、静かで穏やかな空気が流れる空間の中で、ゆっくりと深呼吸しながら様々な芸術作品に触れ、感性を研ぎ澄ませながらココロを整える。また、バックバッカーズホテルのように〝好き〟の価値観が近しいヒト同士が繋がり、コロナ禍で失われかけてしまった対話や本来のコミュニケーションの大切さを、作品や作家を通じて提案できるような場所でもあり続けたいと考えています。

 芸術に触れ、対話によって生まれた新しい価値観や未来へのワクワク感。今までよりも少しだけ軽快に歩めるようになった日常を、今までより少しだけ美しき色彩で捉えられるようになったセカイを〝そうだ、私はコレでいいんだ〟と、もっと自由に、もっと自信をもって時のあゆみを楽しみながら進めて欲しい。LONGYは、そんな未来に向けて動き出す皆様の背中を、優しくポンっと押し出し、新たな1歩目を踏み出す勇気や、無限にあふれた希望を与えられるような存在でいたいと考えています。

 

STUDIO LONGY 代表  鈴木 暁